2013年2月1日金曜日

片山さつきの後援組織が面白い、という話。

平成23年12月31日における総務大臣届出の国会議員関係政治団体であり、平成24年3月31日までに官報告示されたものというのは、総務省のサイトによると全部で849団体ある。
このリストの「片山さつき」のところを確認したところ、以下の三団体が表示された。括弧内の数字については後述する。
  • 自由民主党東京都参議院比例区第二十五支部(1)
  • 高輪皐月政経懇話会(2)
  • 片山さつき後援会(1・2)
括弧内にある数字は、政治資金規正法第19条の7第1項に基づく区分で、条文はというと
第十九条の七  この節において「国会議員関係政治団体」とは、次に掲げる政治団体(政党及び第五条第一項各号に掲げる団体を除く。)をいう。  衆議院議員又は参議院議員に係る公職の候補者が代表者である政治団体

  租税特別措置法 (昭和三十二年法律第二十六号)第四十一条の十八第一項第四号 に該当する政治団体のうち、特定の衆議院議員又は参議院議員に係る公職の候補者を推薦し、又は支持することを本来の目的とする政治団体
となっている。 つまり上の3つの団体が、片山さつきの後援団体ということになる。国会議員関係政治団体として認められると、これらの団体への寄付は寄付金控除の対象になるなどの利点もある一方、政治資金監査を受けなければならない。政治資金収支報告書は官報で告示され、誰でもその内容を確認できるし、総務省のサイトでも閲覧できる。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/index.html

さて、そこで片山議員の後援組織の一つである高輪皐月政経懇話会の収支報告書を見てみよう。

http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/121130/2328200008.pdf

代表は福田八重という人で、平成23年の収入は2円、手持ちの現金は9036円であることがわかる。実質的にはほとんど機能してない団体であろう。これだけなら大して面白くも無いのだが、資産の部を読んでみると、借金をしている。福田晃丈(代表と苗字が同じだ)という人から1400万円ほど借り入れているのだが、遡ると22年に借りたものである事がわかる。

http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/111130/2343300014.pdf

借りたお金はその年のうちにほとんど使い切っている。家賃がほとんどで、アーキベラゴウとダブリュービイなる会社が支払先になっている。というかこの2社にしか払ってないんだけど。

こんなにいっぱい払ってたのに、翌年の23年には1円も使ってないというなんだかすごく変な動き方をしてるとか、アーキベラゴウは平成24年に破産してるとか、興味は尽きないけれども、本題は1400万も貸して全然返済されてない福田さんのこと。自由民主党同志会(http://www.jimin-doushikai.jp/)の会長さんと同姓同名である。

自由民主党の院外団(知ってる人なら「院外団」と聞いた瞬間に嫌な予感がするだろう)なのだが、公式には「もう」関係のない組織である。規約をみてみると

6.行政機関の不正、腐敗、不作為を徹底的に糾弾、これを是正すること。 
7.民間企業及び民間団体に対する糾弾、示威行為は、一切これを行わないこと


ああ、そういう…

ある団体の新年会に参加されたときのことがわかる資料を見つけたので紹介する。
平成20年度 「新春の集い」

ああ、やっぱりそういう…

まあ、偶然かもしれませんね。偶然だといいですね。

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